2010年12月アーカイブ

『ウエハースの椅子』

{ かつて、私は子供で、
子供というものがおそらくみんなそうであるように、絶望していた。絶望は永遠の状態として、ただそこにあった。そもそものはじめから。
 だからいまでも私たちは親しい。
 やあ。
 それはときどきそう言って、旧友を訪ねるみたいに私に会いにくる。やあ、ただいま  }
 いきなり長い引用で始まってしまったが、以上は江國香織の『ウエハースの椅子』の冒頭部である。
 この冒頭部をどう思うかで江國香織作品に対して読者が抱く印象はもはや決まってくるだろうかと思われる。あなたは冒頭部の文章に共感できただろうか。
 私はとても難しいなと思った。
 何がと言って、この作品全体を通して流れているのは拒絶感と美意識の塊だと感じたからだった。
 再読してみると、冒頭部でなんだか頭蓋を揺さぶれるような、なんとも言えない断絶を感じる。もう、この作品に共感することは難しいかもしれない。
{ 小学生のころ、私はスパイごっこをしていた。小学校を、スパイごっこをしてやり過ごした。
 スパイごっこについて、私は誰にも打ち明けたことがない。私は一人きりでそれをしていた。
 どういうものかというと、私は大人で、スパイで、任務のために小学校に潜入している、というつもりになるのだ。そう思うと客観的でいられた。私はここに属しているわけではない、と思えた。物事が少し耐えやすくなった。私はそれを、小学校二年生のときに始め、六年生まで続けた。 }
 また引用部だが、あなたは以上の部分に共感を持って読むことができただろうか。
 私は理解は追いつくが、やはり共感までは難しいなと思った。
 ここに描かれているのは、集団に埋没することができなくて、周囲を自分より劣ったものとして見ることで自分を守った孤独な女の子だ。
 もちろん、それが駄目だとか良いとか、そういう問題ではない。
 この物語の引用部の語り口を読んで、あなたは語り部(主人公)の年齢を何歳くらいだと捉えただろうか。語り部は三十八歳の女性で、この小説は「やさしい恋人(妻子持ち)」との恋愛を綴った物語だ。しかもここに綴られているのは、「完璧な恋」らしい。
 この感覚は言ってみれば、一般社会と隔絶したという意味で、エキセントリックと呼んでも特に差し支えはないかとは思われる。主人公は自分が壊れていっていることを自覚しているから。
 この作品は、文学として非常に丁寧に一定のペースを持って書かれている作品だと感じる。主人公の纏っている空気には、全くぶれがない。
 それが苦しさを感じさせる。何がと問われれば、主人公の生々しさを強く感じるからだ。
 小さな頃の一時の話、恋人の完璧さ、一人きりの部屋。それら全てを本当に近くで、リアルタイムで見せられているような気になってしまう。だからこそ、この作品は好き嫌いが極端に別れる作であると私は考えている。
 少なくとも、この作品を読んだ人に感想を聞いてみたら感想は好意か嫌悪か、真っ二つだった。
 最初に引用した二つの部分に拒否感を持たず、
{私の恋人は完璧な形をしている。そして、彼の体は、私を信じられないほど幸福にすることができる}
 以上の文章に興味をもたれるなら、きっとこの作品はどストライクだろう。

古本売買

古本売買するときには、まずその本がどんなジャンルで、どこに買取ってもらうか?
ということをよく、考える必要がありますね。
大手チェーン古書店では、買取がマニュアル化されていますので、
それなりの専門店に持っていけば高値のつく古本が安値だったりします。
そもそも古本売買の話が成立しないならまだラッキーです。
つまり「すいません、うちではこちらの古本は引き取りできませんね」
と言われれば、手元に残りますから。
まあ、「値段つかないでもいいですので、そつらで
この古本を処分してください」なんて言ったら、一巻の終わりですけどね。

まず、古書売買の「売る」ということに注目すれば、
その本の価値を正しく判断できるところにも持っていくのが正しい売り方でしょう。
普通の書店で簡単に手に入る本であれば、そこまで考える必要も無いですが。
この際に、ヒントになるのがAmazonなどの書籍を扱うサイトですね。
まずここでの中古価格というのが一つの目安になると思います。
こういうものを知っているのと知らないのでは違いますから。
ただ、大手チェーン古書店では、価格決定はマニュアル化されており、
そもそも交渉の余地なんてありませんので、ダメなら諦めるのがいいですね。

私もつい先日、大阪のある古本買取のお店にて
人気のある『1Q84』の本を買取してもらったばかりです。

『1Q84』は人気があるため、快く古本買取をしてもらいました。

そして、古書売買の「買う」といういことに注目すれば、逆に大手チェーン古書店のマニュアルが盲点になったりします。
ネットで高値になる本が105円で転がっていたりするわけですからね。
まあ、私の経験では、105円はないですが、中古で数千円の本が小さな古書店で400円で売っていたということがありました。
後は「売る」ことを目的に買うなら、連続巻のものを、ばらばらで安いものを見つけ買い集め、
通巻にしてしまうという方法もありますね。
まあ、古書売買で個人的に利益を出そうと思ったら、それはそれで結構大変だと思いますよ。

親が子にかけるお金

政治にお金がかかると言いますが、子どもにもお金がかかります。出産では公的な助成金がもらえますが、その後の教育のためにはいろいろかかるのです。

小さい頃でも習い事や学習費用をかける親御さんもいらっしゃいます。授業料に塾や家庭教師への謝礼などです。家庭教師よりは学習塾の費用が高い傾向にあります。学習のための教材・図書なども必要ですしね。公立と私立の別も大きいです。収入の4割もかけてるなんて人も珍しくないのです。さらに留学などすると費用が嵩みます。スポーツなどをすればそれなりに費用が加算されます。高校になれば大学受験の費用がありますね。合格して入ったらまた費用がかかります。理科系か文科系かで差が出ますし、アパートマンションなどの住居費用や生活費の面倒を親が見るのであれば、さらにドンとかかります。結構かかります。もちろん、国立か私立かでも大きく変わります。4年間にすれば大きな差になります。大学では医科や歯科が高いようです。まあ6年間ですからしかたないでしょうか。でも親は辛くても義務を果たそうとがんばるのです。子どもはそれを見て社会に役立つ人になるといいですね。イチローみたいに大成功しなくてもそれなりの幸せになればいいんですよね。違いますか?

しやしやしや

価値観をできる限り知って、より深く相手を理解すること。

それが、わたしのもっとも大きな目標です。
つまり、「心理的視野」を広くするのです。

そんな中、夜に自動車学校で学科を受けました。

勉強していて出てきたのが「視野」。
その言葉にギクッとしちゃいました(笑)

実を言うと、わたしは仮免許を取ったばかりだったのです。

車の運転に慣れていないため、
広い視野で周りの状況を読みとることもまだまだです。
思えば、物事を考えるには目の前から情報を集める必要があります。

だから、いくら広い心理的視野を持っていても、物理的視野が広くなければ力を出しきれないのです。

しかし、わたしは同じ日に視野を欠かせてしまいました。
朝に体調をくずし、一時的にでも視野を欠かせてしまったのです。
それは、突然に起こったことでした。

心理的視野を広くしたいのに、先立つ物理的視野を安定させることができていなかったのです。

あぁ、くやしい!
自分で意識していなくても、そうなるのですから。

この日は

心理的視野を広げること
車の運転や健康のために、物理的視野を広げること

の二つを大切としました。
略して「視野の拡大を大切にした一日」でした。

これで、掛詞のように意味を重ねてみた日記を終わります。

『カクテル&スピリッツの教科書』 

 カクテルが好きだという方! 今日ご紹介する本は本当にオススメです。『カクテル&
スピリッツの教科書』橋口孝司氏著オールカラーの本なのですが、本当に素晴らしい内容です。この書籍に関してはオールカラーという点が非常に価値があるのです。もちろん、ちょっとどんなものがあるのか知りたいなという人にもオススメです。
 数々のカクテルレシピがドリンクの写真と共に載っている、使用されるリキュール類が載っている、これだけでこの本を読む価値があります。どのページでもかまいません、どこかを開いて見てください。数々のリキュールのストーリーや写真を眺めているだけで、よだれが出てきそうになります。渇きを覚えます。
 教科書とありますが、基本的な内容から相当な専門的な内容まで網羅されています。こんなリキュールがあるのかと興味が刺激されること甚だしいです
 さまざまな国のリキュールが紹介されていますが、リキュールは飲み物です。つまり、リキュールを知ることはその生産国や地域の文化を知ることにも繋がります。ワインがキリスト教との結びつきが強いように、リキュールもさまざまな文化と結びついています。
 と、書きながら眺めているとやっぱりすぐにでも飲みに出かけたくなります。
 お酒と一言で言ってみても、その種類は数え切れないほどです。
 一つ、オススメのリキュールをご紹介します。私がオススメするリキュールはシャルトリューズというフランス産のリキュールです。元々は「不老不死の霊薬」です。非常に製造方法が難しく、1605年にフランソワ・デストレという宮廷の人からキリスト教団シャルトリュー修道会に伝授されたが、1764年まで造られなかったとあります。その詳細な製法は現在でも三人の修道士しか知らないとされています。まさに「秘伝」ですね。
 居酒屋にはまずありませんが、オーソドックスなバーを名乗っているところにはあるはずですので、見かけた場合は是非お試し下さい。130種類のハーブが調合されているらしいです。複雑な味わいがありますが、甘みがあり、ハーブ系のリキュールではそんなにくせが強くありませんので、飲みやすいと思います。個人的にはトニック割りでさっぱり飲むのがオススメです。
 なかなか地元の小さな酒屋さんでは見つけられないものもありますが、本の内容を見つつネットショッピングをするのも楽しいです。

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